2013 山火事のヨセミテ

8月、夏休みに、ヨセミテに行ってきた。

楽しみにしていた旅行だけど、不安だったのは、大規模な山火事が起こっているというニュース。
山火事が頻繁に起こるところとはいえ、大丈夫なのだろうか。
山も心配だけど、正直、わたしたちの旅のスケジュールに影響がないかというのも心配。

8月25日。
トレッキングに向かう途中の、タイオガロードの展望スポットから、遠くの山で煙が上がっているのが見えた。
広範囲に煙が広がっていることに驚く。

望遠レンズに替えて撮影。小さな煙がもっと手前でも数ヵ所から上がっているのがわかった。

8月26日。
同じ場所を通ると、煙は明らかに近づいてきていた。
煙の下の方が赤く染まって見える。
非常事態宣言が出されているというのも、つながりにくいインターネットのニュースで知った。
大きな煙には素直に恐怖を感じる。

実際には、煙が遠くで見えたほかには、ヨセミテに滞在した5日間、トレッキングにも宿泊にも火事の影響を受けることはなかった。
しかしながら、わたしたちがヨセミテを後にした翌日からタイオガロードは数日間クローズとなってしまったため、その道を通って次の町に移動したわたしたちは、日程が1日ずれていたら大幅に旅行のスケジュールを変更しなくていけなくなるところだった。
ともあれ、1日も早い鎮火を望むばかり。
とヨセミテを後にしたわたしたちだったけれど、そうは問屋がおろさない。

翌々日、わたしたちを待っていたのは白く煙った町。

車で走っていると、青空がだんだんと白くなり、遠くに見えていた山肌が姿を消し、近くの木々まで霞んで見えてきた。
ひょっとして・・・、と車を停め外に出てみると、辺りは明らかにきな臭い。
山火事の煙が届いていたのだ。
宿泊するレイクタホは、青空が広がっているはずだったにもかかわらず、白く霞んでいた。
おまけにホテルの中までなんだか煙の臭いに包まれている。

テレビのニュースでも扱われていて、生徒は校庭に出ないようにしている、センシティブな人は外で活動するな、と伝えていた。

ちなみに、レイクタホって、ヨセミテから100マイル離れてるんだよ!
まったく、改めてアメリカの広さを痛感した旅となった。

早く火災が収まりますように!
vegasqueen * アメリカ旅 * 12:11 * - * - * - -

The Waveへの道 その6

The Waveと呼ばれる場所ではようやく絶賛写真撮影中の先客に出会った。

それまで歩いている間は貸し切り状態だったわけで、さすが人数制限しているだけのことはある。
正直、アメリカの他の国立公園でも、トレイルヘッドの駐車場に他の車が全然なかったり、トレイルでも動物にしか遭わなかったりというところはざらにあったけど、人の気配がないとさびしくて不安になったもの。

それにひきかえここは見通しがいいせいもあるかもしれないけれど、人がいなくても当り前という前提があるから不安にならないし、逆にそれが選民意識をくすぐったりもして。

じゃーん、ここが、見たかった場所、The Waveでござい。















持ってきたお弁当を広げて、しばしくつろいだら、もう少し先の方へ進んでみる。
ここまではもらった地図で辿りつけるけれど、この先にも面白い風景が広がっているので、ここからはGPSがあった方がいいかもしれないです。

端の方が見るからにもろくてすぐに砂に返りそうな岩も多かった。 巨体のアメリカ人が大挙したら、あっという間に景観が変わってしまうかもしれない。














30分くらい進んだところで、引き返すことにする。 The Waveでは先ほどの人たちがまだ絶賛写真撮影中だった。

すれ違った人たちに「あっちに行ってみるといいよ」と指さされた方へ向かうと、来たときには気づかなかった巨岩が表れた。
本当にここは奥が深くて面白い。














あとは来た道をゆっくりと引き返す。
早朝から歩き始めたのは正解だった。まったく日陰がないので日中ずっと歩き続けるのはきついと思う。
PM2:00、駐車場に到着。まだ日は高いけど朝が早かったから7時間のトレッキングということになる。
車は朝より増えていたけれど、みんなどこにいたんだろう?

同行のYさん親子をPageまで送り届けたらThe Waveのトレッキング、無事終了!!
・・・のはずだったんだけど、Pageでスピード違反で捕まる、というかっこわるいオチがついてしまったのでした。

めでたし、めでたくなし。

これにて、The Waveへの道は完結。もうちょっと詳しい写真や、その前後の旅行記はこちらにまとめてるので、興味のある方はのぞいてください。
vegasqueen * アメリカ旅 * 21:14 * - * - * - -

The Waveへの道 その5

トレイルに入ってしばらくは、さらさらした砂地の上を歩く。残っている足跡が進むべき方向を教えてくれているので、迷うことはない。




























緑の多い山を過ぎたら、いよいよトレイルのない岩の上を、渡された地図に載っている目印となる岩を探しながら歩くことになる。
















岩も、メロンパンのようだったり、恐竜の背骨のようだったり、場所場所で個性があって面白い。


そして水を飲む程度の休憩のみで歩き続けること2時間ちょっと、 ついに!念願の!!The Waveが姿を現した。 「おお!」っと誰もが声を出す光景。ワンダホー!





















vegasqueen * アメリカ旅 * 13:52 * - * - * - -

The Waveへの道 その4

なんとこのブログ書くの5ヶ月ぶりです。ひどい話ですね。
これから佳境に入るというのに。

ちなみに、場所と入場制限のせいでなかなか行きづらいアメリカのバーミリオンクリフのThe Waveに、2011年10月に行ったときの記録を載せています。

***
10月17日
朝6時に、前日抽選会で会った日本人の親子をピックアップして、一緒に目的地に向かう。
悪路を走ること1時間、駐車場に到着。数台の車が停まっている。





まだ外は薄暗く寒い。
駐車場のトイレも、懐中電灯を持っていかないと真っ暗。



トレイルに入るとトイレはないため、自分でお持ち帰り用の準備が必要。
一緒のYさんは簡易トイレを持ってきた、と言っていたけど、わたしは一応ペーパーとジップロックを持っていった。
(結局使わなかった。乾燥してるし、汗かくし・・・でトイレに行きたくならなかったのは幸い・・・)



前日の抽選の後に渡された地図を片手に出発!!
vegasqueen * アメリカ旅 * 15:41 * - * - * - -

The Waveへの道 その3

 10月16日
ぜったいに寝坊できないというプレッシャーの中、きちんと予定通り起床。
朝食をとり、勝手知ったるThe Waveの抽選会場へ向かう。

8時50分、抽選会場着。
駐車場には前日とは違ってびっしり車が停まっている。
事務所に入ると、何も言わなくても申込書が出された。
名前と人数を書き、19番という番号をもらう。
この日は、結局23組が抽選に参加。















9時ぴったりにビンゴの要領で抽選が始まった。
明日The Waveを見ることができるのは、この中の10人だけ・・・。
むくつけき大男たちが、小さな籠の中の玉を見つめる。

この抽選が厳しいのは、10組ではなく、10名だということ。
たとえば、4人のグループが2回先に当たってしまえば、残りの枠は2名。そこで3名のグループが当たっても、その中の2人しか行けないのだ。うーん、厳しい。

出た玉のナンバーが読み上げられる。
当たった人が歓声を上げる。
2人が決まりそしてまた2人が決まった。次第にあせってくる。
すると、「No.19!」わたしたちの番号が呼ばれた。なんてこった!!当たっちゃった!!
思わず夫とハイタッチ。

いやあ、実は、当たるんじゃないかと思ってたよ。わたし、くじ運いいもん。
と言ったら、「いや、申し込んだのオレだし。オレの名前だし。」と夫。ああ、そうでしたっけ。

他の外人たちに比べてやや遠慮がちに喜んでいたら、
「当たったんですね、おめでとうございます」と日本語で話しかけられた。
小柄な日本人の女性。去年に引き続いて2年目の挑戦だという。
しかも彼女たちは4人組。だんだんと旗色が悪くなってきたところだった。
当たるといいですね!と抽選の続きを見守る。
もちろん、自分たちがもう当たったあとだからの余裕でそう言えたのであって、もし自分たちが当たってなかったら、4人組は当たらないで・・・と思っていたに違いないんだけど。

残念、次は外人2人組。
残ったのは最後の2枠。緊張が走る会場。
そこで呼ばれたのは、なんと彼女たちの番号だった。
「やったー!」と喜ぶ。しかし、それは一瞬。
「2人しかいけないけど、どうする?」と係の人が聞く。4人の中で行く2人を選ぶか、キャンセルするか、厳しい選択をその場でしなくてはいけないのだ。
まだ当たってない人たちも彼女の答えを待つ。
「行きます!」元気に彼女は答えた。

「行ったほうがいいですよね?」
「そりゃそうですよ。せっかくだし」と答えながらも、お留守番隊に決まってすねている少年の姿も目に入ってきて、そっちも気になるったら。
しかし、少年とそのお母さんは明日の抽選にまた挑戦するということで話がついたらしい。
ほんの10分の間にちょっとしたドラマまで生まれちゃって、まったくもう。大変な抽選だ。



















緑の紙が、栄えある入場許可証。
もらった人たちだけがその場に残って、The Waveまでの道のりと注意点などを聞く。

日本人の彼女たちと、明日一緒に行きましょう、という約束をして別れる。
vegasqueen * アメリカ旅 * 21:29 * - * - * - -

The Waveへの道 その2

 
10月15日、朝6時半、まだ暗いうちにHurricaneの宿を出発する。
The Waveの抽選の始まる9時までには抽選会場に着かなくてはいけないのだけれど、抽選会場までは100マイル強ある。心持ち、すっとばし気味に車を走らせる。

途中で通ったZionも、朝焼けの山々がそれはそれはきれいだったのだけれど、1枚写真を撮っただけで、後ろ髪をひかれながら先を急ぐ。

8時半を過ぎ、そろそろ時計が気になってきた。まだ抽選会場まではちょっとある。
道路からちょっと奥まっているというその会場もすぐわかるのかどうか、心配になってきた。
と、そのとき、道路の前方にありえないものが見えた。
STOPの旗を掲げる交通整備の人。
まさかまさかの道路工事が、急ぎに急いでいるわたしたちの車をあっけなく止めたのだった。


ご案内の通り(?)、アメリカのスケールの大きさは道路工事についてもいえる。工事の規模も、足止めされる時間も日本とはケタ違い。
止められた車の中でもんもんと過ごしたあと、SLOWのマークのついた車に先導されてのろのろと工事個所を抜けるまでにどれくらいかかっただろう。20分にも30分にも感じられたけど、おそらく実際は10分くらい。

そしてようやく抽選会場に着いたとき、案の定時計は9時10分をさしていた。
そう、大切な抽選のチャンスを、時間に遅れて逸してしまったのだった。呆。

わたしたちは係の人に抽選がもう終わっていることを確認し、近隣のお勧めトレッキングコースを聞いてその場を後にした。

ちなみにこの日行ったのは、巨岩の織りなす景色が面白いToad Stools、
















この辺りにしては珍しく緑豊かでさわやかな川沿いを歩くHackberry Canyon、

















パリパリに渇いた川の上を歩いて行くBuckskin Gulch。
























それぞれ近い場所にありながらも全く違う風景が広がる、面白いトレイルだった。

ということで、もしThe Waveの抽選にはずれても、トレッキングが好きな人なら楽しめる場所はたくさんあるのでご安心を。
とはいえ、どこに行くにも未舗装の悪路を行くので車はそれなりのものにしておいたほうが無難です。
わたしたちのRAV4は、この1日でこのありさま・・・。















1日歩き回って2泊とってあるPageの宿にチェックイン、明日こそはThe Waveの抽選に間に合わねば、と気合いを入れて眠りにつく。


続く
vegasqueen * アメリカ旅 * 14:19 * - * - * - -

The Waveへの道 その1


アメリカの国立公園好きと秘境好きにとって、今や行きたい場所TOP3に入るに違いない―いやアメリカの国立公園と秘境の両方が好きな人にとっては、今一番行きたい場所に違いないThe Wave。
毎年国立公園が行き先で、さすがにもうアメリカ以外の国に行きたい派のわたしでも、岩が作りだしたオレンジと白の波模様の不思議な風景をテレビで見たときには、そそられた。
ずばり、行ってみたい!















そのため、アメリカ行きたい派の夫とヨーッロッパ行きたい派のわたしの夏休み行き先バトルは一時停戦、2011年10月、The Waveに挑戦することになったのだった。

挑戦―というと、マッターホルンの登頂に挑むとか冒険する何かをイメージしがちだけど、The Waveの挑戦はちょっと意味が違う。
1日に20人という入場制限があるので、その枠に入らないといけないのだ。しかもそのうちのの10名はインターネットによる抽選で数ヶ月前にすでに埋まっている。現地の抽選会で翌日の10名枠に入る―すなわちその抽選に当たることが最大の挑戦というわけ。
その狭き門ぶりが、秘境度と人気を上げているんだろうけれど、広大さが最大のウリのアメリカの国立公園、1日20人しか入れないなんてゼロも同じじゃないんだろうか・・・。
しかしそこまで守られている場所ってどんなところなんだろう、行きたい気持ちがますますつのるのも事実。

10月14日、Las Vegasに降り立つ。魅力的なカジノタウンはスルーして、レンタカーで3時間ほど走ったところにあるHurricaneという町で1泊。

10日間の旅行で、抽選に参加できる機会は2回。がんばって3回。さすがに、行けるか行けないかわからない場所のためにずっと同じ町に滞在するという悠長なことはできない。どうか2回のうちに当たりますように!

翌日はいよいよ1回目の抽選会へのアタック。


続く


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vegasqueen * アメリカ旅 * 23:14 * - * - * - -

真夏の砂漠で身悶える

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ラスベガスから車で1時間。
高速を下りて段々と車が減り、さびしくなってきた道をなおも走ると、看板があった。

「Valley of Fire State Park」

周囲には、赤い岩が点在し始めた。

入園料を払うゲートで聞かれる。「水は持ってるか?」
中では売ってないということらしい。
持ってますよー、と言って、入っていく。

ラスベガスからのドライブでよく紹介されているのは「Death Valley」だけど、2007年の7月には54℃を記録しているという灼熱地獄。真夏にドライブなんてその名の通りDeathに一直線の場所デス。

それゆえ、ドライブに選んだのはバレーオブファイア。
どこにも夏は来ちゃだめ、とは書いていない。(そもそもここを紹介している本が少ないんだけど。)
駐車場にほかの車が数台停まっていて安心する。

赤い岩が織りなす風景は、ビューポイントごとに大きく異なって見ごたえがある。
あとから作られた階段を上っていかないと見えないような場所に先住民の岩絵が残っているというのも興味深い。

先住民が隠れ家にしていたという水たまり”マウスタンク”へのトレイルを歩いてみることにする。
往復で0.8kmくらいのトレイル。
確かに暑い(このときは38℃)けれど、このくらいの距離ならばどうってことない。なぜならわたしは去年グランドキャニオンのトレッキングも経験済みの女。
とたかをくくっていたら、案の定、足をすくわれた。名実ともに。
最初は普通に歩いていたのだけれど、途中から、地面が砂地に変わったのだ。
サンダルの間から焼けた砂が入ってきて熱いのなんの!!!

なるべく足が砂に着かないように交互に手足を上げる砂漠のトカゲ、知ってますか?
そのトカゲの気持ちがわかる、というかそのトカゲになりました。わたくし。
あつっ、あつっ、と叫び、足をふりながら(砂がサンダルから落ちるように)歩く。岩には先住民の岩絵もあるらしいけど、正直、地面しか見ていられない。
途中で、短いトレイルだからと水を持って来なかったことに気づき、さらにこの日のためにと日本から持ってきていた冷えピタシートをホテルに置いてきたことにも気づいて、なんだか苦しさ3乗。

やっと着いたマウスタンクは、どうしてこんな灼熱の地に水たまりがあるのか不思議な場所だったけれど、ハエがすごかったのが残念。

帰り道も同じように足ふりウォークで身悶えながら歩いて、車に戻ると一気に水を飲みほした。
ビジターセンターの水道で、水の補充ができたのが本当に生命線。

ここだけの話、足の裏はトレイルから上がってもひりひりしていた。かかとなんて、年老いたゾウさんのようになってしまったよ。

このようにバレーオブファイアーは、短い滞在ながらも、思い出深いドライブとなったのでありました。
まあ、真夏にはわざわざ行かなくてもいいかもしれないけれど。

***

震災後のこのご時世、果たして旅行なんて行っていいのだろうか、なんてうだうだ思っていた。
今までのように純粋に楽しめるのかなと。

楽しんできた。
四方八方どの方面を見てもまぶしい光があふれるラスベガスに、若干の無常を感じつつも、かえって、今楽しめるこの瞬間を楽しもう、と思った。

何が起きても不思議じゃないから、と、旅行前に身辺整理をいつもよりもきちっとしていった自分もいたけどね。
vegasqueen * アメリカ旅 * 13:50 * - * - * - -

アメリカの国立公園旅とご飯問題


わたしは、旅に出たらその土地の食事を楽しむ、という考えに賛成だ。

名物料理はそれなりに理由があって名物になっているからたいていはおいしい。
タイで何食べてもパクチー多すぎて困った、とか、中国ではずっと油っこい中華続きでまいった、とかのあまりおいしくなかった思い出も、時間がたつとまた味わいたくなるのが旅という名のスパイスの効果。
わざわざ海外にまで出かけて、日本食レストランに入る人って正直どうなの?せっかく来ているんだから土地のものを食べればいいのに、と思う。

わたしは、ステーキもハンバーガーも大好きだ。

毎食お肉が続いたって平気、平気。♪ちゃら〜へっちゃら〜
毎晩ステーキディナーのアメリカ、万歳!

しかし、アメリカの国立公園、特にグランドサークルと言われているユタ州やらアリゾナ州やらの乾燥地域を巡る旅を始めてから、わたしの考えは変わった。
毎晩ステーキディナーという幸せが、幸せじゃなくなってきたのだ。贅沢だけど。
(ちなみに、年のせいで味覚が変わったんだろう、というのははずれです。いまだ焼き肉はロースが一番、というこってり派ですからね。)

最初の一日、二日は何の問題もない。
こんな砂漠の真ん中で、同じ味のものが食べられるのはありがたい、と思いながら頬張るファストフードのハンバーガー、本場のステーキハウスの雰囲気に酔いながら、ナイフを入れるミディアムレアのステーキ。遠くまで来たなあという感慨とともに、とても美味しく感じられる。

しかし、じわじわと忍び寄る「飽き」の足音。
冗談じゃなく、朝はモーテルのブルーベリーマフィンとオレンジジュース、昼はハンバーガー、夜はステーキハウスでステーキ、というのがずっと続くのだ。マクダナーのハンバーガーがタコベルのナチョスになり、ステーキがとってつけたような魚料理(たいてい美味しくない)になることはあっても、大差はない。

こちとら、イチローじゃないんだ!ストイックに毎日同じパターンの食事で体調管理をする必要はないんだ!
叫んだところで、星の瞬く砂漠の中の国立公園では聞いているのは牛か宇宙人くらいだろう。選択肢のないさびしさが飽きにおいうちをかける。

しかも体調管理という面からいえば、明らかに毎日野菜不足。巨大なステーキに対して野菜は申し訳程度だもの、普段はまったく健康志向ではないわたしですら心配になる。

そこで恋しくなるのがご飯。ああ、ご飯が食べたいよう!

救世主は多少大きめの町なら必ずある中華レストラン。
通りがかりに見つけた漢字のド派手な看板 make me happy.
フライドライスにセロリが入っていようが(これがたいてい入っている、なんで?)安心できる味にバラエティ豊かなメニュー。幸せ。
今ではいんちきくさい和食のお店の、やたらにんにくのきいたお鍋や5ドルもするミソスープも喜んで食べているわたし。

はい、もう「旅先ではその土地のものを・・・」なんて前言はすっぱり撤回します。昔、バリ島で同じツアーだったおばさんが何も食べられない・・・と食事に出てこなくなったことを内心バカにしていたことも懺悔します。

最近わたしはますます賢くなり、日本からマジックライスを持っていくことを覚えた。朝、袋に水を入れて背中にしょっていれば、トレッキング中のお昼においしいご飯が食べられる。お店がない山の中にいても食いっぱぐれることはない。すばらしい!!

こんなに食事にこだわるなんて・・・と自分でも思うけど、グレートジャーニーの関野さんも「お米食べなきゃ元気が出ない」と言っていたので、冒険家にはやっぱりお米が必要なのだ。
・・・数年がかりの冒険と、たかだか10日程度の旅行と規模が違うっての。
vegasqueen * アメリカ旅 * 09:16 * - * - * - -

高く険しい言葉の壁


アメリカに行くことが決まると、おもむろにかけ出すCDがある。

「SPEAKING MARATHON」入門コース。

「例文を即座に英語で言いかえる練習をしましょう。」
っていうナレーションなら抑揚までそっくりになぞれるんだけど、肝心の英語の方は全くダメダメ。何度も聞いたのに情けないったら。

英語がペラペラペラっと出てきたら、海外旅行がもっと充実したものになることは間違いない。
特にわたしがよく行くアメリカには、知らない人にもフレンドリーに話しかける困った文化があるのだ。
お店のレジ、国立公園のビューポイントでの夕日待ち、スロットマシンの隣の席。
油断していると、にこやかに「Hi!」と話しかけられてしまう。
「Hello!」と返したあと、相手が何か言ってるのに対してただただひきつった笑顔でいるだけのわたしは、ただのおばかさんに映っているに違いない。

だってー、日本語でだって別に言いたいことないのに英語でなんて言えるわけないじゃんー。ブヒ。
一応、日本人の印象が悪くならないように笑顔を作っているだけがんばっているのだ。大目に見ていただきたい。
・・・なんて言ったところで何の慰めにもなりゃしない。

自分のリクエストを告げたあとの、「Bye」までの一言二言の会話がかっこよくできるようになるのがわたしの憧れ。

いやしかし、よく考えたらリクエストさえうまく伝わらないのだった。
「バドワイザー」を頼んだら「bottle of wine」がでてきたり、「マルガリータ」を頼んだはずが「miller lite」がでてきたり。

手っ取り早い上達の道は恋人を作ること、らしい。
そちらの道も完璧に閉ざされている。残念。
vegasqueen * アメリカ旅 * 11:08 * - * - * - -
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