3・11

JUGEMテーマ:旅行

本当はこの4月にラスベガスに行こうと思っていたのだ。
3月中はめいっぱい忙しい夫の仕事がひと段落したら。

ついえた。

この文章を読むことができるすべての人の心に、(つまりは日本語が読める人ってことだ)ショックを与え、この先もおそらくは心に刻まれ続けられるだろう出来事が起こったのは、3月11日。
東日本大震災、と名付けられたその地震が起こったとき、わたしは自宅にいた。
東京、マンションの3階。
初めて感じた大きい揺れ。なかなかおさまらない横揺れ。
テレビ台が前にせり出し、キャビネットの扉が開いて夫の大事な!ガンダムのプラモデルが次々落ち、飾ってあった写真立ても倒れ落ち・・・、わたしはどこを押さえればいいのか、ただリビングをうろうろしていた。

最初の地震がおさまって、テレビをつけた。
震源の東北ではもっと大きい揺れがあったらしい。そして津波がくるらしい。
テレビでは、港の映像をずっと映していた。ハザードをつけた車が水に浸っている様子もリアルタイムで流れていた。

テレビから目が離せなくなった。
黒い津波が、船も車も家も流していく。映画のような映像。
夫の勤める会社の工場も、燃えていた。

大地震から3週間がたった。ほとんど毎日感じる余震は、正直、都度、怖い。
東北で被災した人たちの様子や、現地で活動している人たち、海外からの支援や応援のメッセージ、テレビで何を見ても涙が出てくる。
わたしには泣いている余裕がある、ってことなんだろうけど。

わたしはラスベガスが大好きだ。
国立公園の大自然を満喫したあとに、ラスベガスに向かう道。
遠くからでもすぐにわかる、そこだけまばゆく輝く光の町。
砂漠に作り上げたエンターテイメントの大都市には、人間のすごさを感じるとともに、峡谷を削ってダムを造り、水と電気を運んで遊ぶ、という無理やりな感じが、人間のエゴの塊でもあるんじゃないかと思っていた。
有事のときに、真っ先にいらなくなるところよね、なんて。

東京もそうだったんだな、と初めて気づいた。
当たり前に使っていた電気が当たり前じゃなかったという事実。
原発の事故で、作業の進捗に一喜一憂し、電気のコンセントを抜いて回る毎日。

9・11のあとアメリカに行くと、やたら星条旗が目に付いた。
走っている車にもほとんど星条旗のステッカーが貼られていた。
なんて愛国心のある人たち!と思っていたけれど、それもまたいまや共感に変わっている。

早くまたみんなが旅行を楽しめるようになる日がくることを祈っている。
そういう楽しいことは自粛しましょうよ〜(経済を停滞させないためにも)という雰囲気は解けてきたので、心境的に明るいことが楽しめるようになればいいなと。
日本を訪れる人も安心して来れるようになるといいな。
vegasqueen * surprise! * 09:50 * - * - * - -

トイレのお話 その1

 
日本のトイレは快適だなあと思う。海外に行くと特に。
ウォシュレット、音姫はもはや言うに及ばず、個室に入れば勝手にふたが開き、立ち上がれば勝手に水が流れる。
そのうちお尻も勝手に拭いてくれるんじゃないだろうか、という勢いで進化している。

しかし、人は便利なのにはすぐに慣れてしまうもの。そしてそれと同時にサバイバル能力がそがれていくもの。
今や昔のように、ペーパーが無いとか汚いから入りたくない、なんていうことが無くなった高速道路のパーキングや、デパートのトイレ。
空いているのになぜか列ができているのは、空いているのが和式だから。
足腰の弱いおばあさんが入れないというのはともかく、最近の子どもたちは和式を使ったことがないから使えないんですって。時代ねー。

しかしながらかくいうわたしも、アメリカでは、ドアの下から見える足で入っているかどうかを確認することにとまどいを覚え、入ったら入ったで音姫がないことに若干の落ち着かなさを感じる今日この頃だ。ひ弱ねー。
その点、アメリカ人なんてきれいなお姉さんが「ぶぉおおお」とすさまじいおならをしても、友人同士で「It’s YOU!?」なんて笑いながら個室の中同士で会話しているのだ。大らかねー。

アメリカのトイレといえば、どんなド田舎に行っても紙がないことがない。
国立公園の、めったに人が来ないようなところでもトイレットペーパーがあるのにものすごく感心する。

その点はすごいのだけど、設置する場所のことまでは頭は回らないようで、たいてい、超前屈もしくは上半身ひねりをしないとトイレットペーパーまで手が届かないのが不思議だ。
おまけに言うと、便器は日本より一回り小さく、低い位置に設置されていることが多い。体の大きさと不釣り合いな気がするのはわたしだけだろうか。いや、バスルームのシャワーヘッドが高すぎるのと、ベッドが高すぎるのを考えるとやはり便器の位置は低すぎると思うのだけど。

ところで、日本の大発明ウォシュレット。
知り合いの男の人は、海外出張のときに携帯用のを買って持って行ったとか。
もう無いとダメなんだって。軟弱ねー。
vegasqueen * surprise! * 11:01 * - * - * - -

その国の匂い、その国の音

歩いていてふと漂ってくる匂いに、旅の記憶が呼び戻されることがある。
たとえば、花屋さんの角を曲がったときにほのかに感じた花の匂いに、バリの空港から出たときのねっとりとまとわりつくような暑さと満開のプルメリアを思い出したり、レストランから流れてきたバターの匂いに、緊張しながら歩いたパリの街並みを思い出したり。

あるいは、デパートの香水売場のむせかえるような匂いでロッテホテルのデューティーフリーを思い出したり、魚屋さんの生臭さでプーケットのダウンタウンを思い出したり。

つまりは、おみやげや写真だけじゃなくて、体にも旅の思い出は残っているのだ。

音が印象に残っている旅というのもある。
イスタンブールで明け方響き渡っていたコーラン。
トランスという表現がぴったりくるようなバリのケチャック。
ラスベガスのスロットマシンの音、人々の嬌声。
空港から空港まで、everytime,everywhere、カジノカジノカジノ。
音といえば、常宿のモンテカルロの壁は薄いので、大騒ぎしながら廊下を通る人の声が夜通しうるさい。ま、これは別の話だけど。

いずれも、音を思いだすとその場の光景がよみがえり、その国を思い出す。

最近訪れたマカオでも印象的だった音がある。
マカオという地名の由来となったといわれている世界遺産の媽閣廟を訪れたのは昨年のこと。参拝する中国人でごった返している山では、あちこちでお線香が煙をあげていた。信心深さを感じながら写真を撮っていると、突然爆音がとどろいたのだ。
爆発!?それともテロ!?
恐怖におののくわたし。いや、しかし、ビビってるのはわたしだけだ。
それは爆竹だった。(お祝いなどがあると鳴らすらしい。あとから知った。)
ものすごく怖かったのに、周りの人は、同行の友人さえ、何事もなかったかのように普通にしていて、なんだかしゃくな思い出になった。

今年マカオを再訪したときには、町中で横断歩道をのんびり歩いているふいを襲われた。
パンパンパーン。(←ファンファーレではない)
思わず、背後からスナイパーに狙われたのかと思って駆け出す。急げ!!
しかし、隣の友人たちは悠然と歩いていて、気がつけば慌ててるのはわたしだけじゃないの。とほほ。
しかも、偶然先を歩いていた友人が撮っていたその瞬間の写真により、後から大笑いされることとなった。とほほほほ。

結局、その音は交差点の角にあった寺院での爆竹だった。
というわけで、わたしにとってマカオの音といえば、カジノではなく爆竹。
みんな爆竹の音って怖くないのかな??



vegasqueen * surprise! * 14:26 * - * - * - -

お財布を開けると

10年以上前の話だから、今その辺の事情がどうなっているかはわからない。

「神々の棲む島」ともいわれるバリ島に行った。
バリでは、鮮やかな色とりどりの花で作られたお供えをあちこちで目にするので、日本ではついぞ思いを巡らすこともない「信仰」について意識せずにはいられない。
その上、ガイドの青年は「自分のお葬式のためにお金をためる」なんて言っている。素朴さがまぶしすぎる。
いい意味で全てが田舎なのだ。神様だってきっとこの地が好きに違いない。

心地よく異文化を感じながら、ツアーで観光地を巡ったときのこと。
寺院では、ミニスカートや短パンだと、足を隠す布を借りて巻かないと入れない。さすがその辺は厳格なんだな、と感心する。
しかし、寺院の入場料を払うべく、お財布を開けた途端!
入場料徴収係のおじさんの手がわたしよりも早くお札に手を伸ばした。
そして、一番大きい額のお札を抜き取ると、自分が初めから持っていた小さい額のお札を今取ったかのようにして見せたのだ。

意味わかる?

わかりやすくいうと、わたしがお財布を開けた瞬間に、1万円札を抜き取り、自分が最初から持っていた千円札を、今これをもらったよ、というようにわたしに見せて、千円から入場料をひいたおつり950円をわたしに渡した、ということがあっという間に行われたのだ。(実際の金額としては、桁が一つ少ないくらいの感じ。)

マジックを見てるようだった。
わたしのお財布の中から取られたのが、最初から千円札だった可能性もなくはないが、おじさんが見せたお札はかなり使い込まれた感があったし、そもそもその手口、ガイドブックに注意事項として載っていたのだ。

神様の前なのに、なんてのは完全に負け惜しみ。完敗です。
その後、ガイドさんに訴えるも、そのツアーだけで何人も同じ目に遭ったので全員は対処してもらえなかったように記憶している。

悔しいけど、わたしはマジックを目の前で見せてもらった料として、費用計上。

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vegasqueen * surprise! * 14:49 * - * - * - -

被害確率50%

お財布が無い!
斜め掛けしていたポシェットの口が開いている。お財布が無い。
もう一度探す。落ち着いて探すんだ、と自分に言い聞かせる。
無い!
背筋に冷たいものが走る。

韓国のお買い物メッカ、明洞のファッションビル。
片手にHUSH PUPPY、片手に韓国のりが詰め込んであるLOTTE百貨店の紙袋。ひとしきり買いたいものを買って、友人たちのあとをついていってるときに気が付いた。

「お財布取られた!」

友人たちの買い物を中断させ、直前に買い物をしたお店まで戻ってお財布を忘れてないか確認する。あるわけなし。店員さんにかわいそうネという視線を投げかけられただけ。
そういえば、さっきのビルにいるときに、なんとなく後ろからポシェットを引っ張られたような気がしなくもない。多分そのときだろう。
あー、もう。お財布と現金4万(円だよ)くらいとクレジットカード。悔しい!

まさか自分が狙われようとは、つゆほども思っていなかった。
正直、もうわたし海外旅行慣れしてるしー、なんて思って緊張感をなくしてた。さらに、同行のNちゃんのロングスカートに籠バッグといういでたちを見て、「そんなそこら辺に買い物に行くような格好してたらスリにあっちゃうよ」なんて内心思ったりもしてた。
スリにあったのはわたしでした。この見通しの甘さ、本当にお恥ずかしい限り。

部屋に残していた微々たる日本円が全財産となったわたしに、同行の3人がちょっとづつカンパしてくれた。本当に感謝。
日本に帰ったらお礼をするね、と思ったままでもう何年も経っちゃってるけど、許して。

ガイドさんに連絡をして、一緒に交番に行ってもらう。
被害届を出す間、動揺してたからか、自分の住所と電話番号が正確に言えなかったわたし。途中で間違いに気づいて、ガイドさんに伝えたけど「大丈夫。どうせ出てこない」だって。
ま、そりゃそうだろうけど、正直ね。

この旅のすごいところは、さらにもうひとり被害者が出たところ。
Tちゃんは、部屋に置いておいたバッグから、隠し金が無くなっていた。
探しても探しても、こちらも出てくるはずもなく。

最近のウォン安でますます旅行者が増えているみたいだけど、わたしたちみたいに予定外のお金を落としてくる人も多いんだろうな・・・。アーメン。

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vegasqueen * surprise! * 12:06 * - * - * - -

到着ゲートで出待ち

もう8年くらい前の話。

Naffy(夫)が会社の研修で中東に行くことになった。
3週間いないという。
えー、3週間もいないのぉ。さびしいー。という殊勝な気持ちは前向きに変換。
よし、わたしも旅行に行こう!
で、会社の同僚たちと韓国へ行くことにした。

わたしにとってそのときの韓国旅行は、なんともしょっぱくて辛くて苦い思い出に残るものになったのだけど、その詳細は次に譲るとして、その帰国の途。

Naffy(夫)の帰ってくる飛行機は、わたしたちの1時間半後に到着予定。それを待って、一緒に帰る算段になっている。
どこで待ってようかなと考えながら、税関を通り到着ゲートに出ると、そこには普段とは違う光景が広がっていた。

いつもなら、旅行会社のプレートを持った人しかいないところに、黒山の人だかり。カメラまで並んでいる。
ワイドショーでよくやっているスター来日の様子と同じだ!
何があるの!?誰が来るの!?どうやら、お目当てはこれから来るらしい。
野次馬根性は誰にも負けない自信ありありのわたし。しかも、時間も十分ある。
もちろんその中に入り込む。
「誰が来るんですか?」隣にいた人たちの会話が耳に入った。
「TUBEが、ハワイ公演終わって帰ってくるんでー」
なるほど。TUBEか。ここで見ててもいいな。
同行の友人たちと別れて、ひとり、ここでTUBEとNaffy(夫)を待つことにする。

15分、30分。まだ来ない。
最初のうち、同じように野次馬で待っていた人たちは、次々帰っていく。おかげでわたしはどんどん前に出て行く。
人から「誰が来るんですか?」と聞かれる度、「TUBEが・・・」と教えてあげる。時間を気にせずじっと待っているわたしは、とっても熱心なTUBEファンに見えるらしい。いつの間にか最前列に躍り出ていた。

小一時間たった頃、ようやく、キャーッ!!!という歓声が上がった。
どこどこどこ、前田さん、どこ?
目に入ったのは外人だ。バンドのメンバー?

いーや、違った!TUBEじゃない!
わたしが知らずにずっと待っていたのは、
トム・クルーズだった!!

トムはサインや握手をしながら歩いていく。わたしは予想外の展開に驚きながら、とりあえずカメラを向ける。いやはやいやはや。目の前をトムが通過ですよ。なぜ、手を出さなかったんだ、わたし!

Naffy(夫)の便が着く頃には、騒動が終わっていた。
3週間ぶりに会った第一声は、おかえりではなく
「今、トム・クルーズに会ってね」だったのは言うまでも無い。

ちなみに写真は、ちゃんと撮れていた。

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vegasqueen * surprise! * 16:20 * - * - * - -
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